看護師が施設看護師に転職を考えるとき、気になるのが「向いているか向いていないか」ではないでしょうか?
看護師としてのキャリアはあるものの、いざ転職となると失敗したくないものです。
今回は、実際に施設で働いてみて私が思った、施設看護師に向いている人と向いていない人を徹底解説します。
あらかじめどのようなタイプが施設看護師に向いているのかを理解すれば、転職への足がかりとなるでしょう。
施設看護師に向いている人
施設看護師に向いている人は主に以下の通りです。
- 高齢者との交流を負担に感じない人
- 介護分野に興味関心がある人
- さまざまな分野の専門職と連携をしたい人
- 妊娠・出産・育児を控えている人
それぞれくわしく解説します。
高齢者との交流を負担に感じない人
高齢の方が対象の施設看護師は、なによりも高齢者との交流を大切にしなければなりません。
高齢者と気軽にコミュニケーションができると望ましいです。
というのも高齢者の方も話し相手が欲しいからです。
若かった頃と違い活発に動くことが苦手になってしまった高齢者。
話すことがおっくうになってしまうことも少なくありません。
しかし閉じこもって誰とも会話をしないのは、さびしいもの。
健康管理のついでに少しおしゃべりに付き合うのも大切なことです。
介護分野に興味関心がある人
当たり前ですが施設看護師を目指すなら介護分野に興味関心がなくてはなりません。
というのも介護を要する人が入居する高齢者施設だからです。
施設では介護を要する高齢者がほとんど。
介護士との連携が必要な施設看護師なら介護分野の理解も大切なのです。
さまざまな分野の専門職と連携をしたい人
高齢者施設では、介護士・作業療法士・理学療法士・栄養士などさまざまな専門分野で活躍しているその道のプロがいます。
看護師としての経験を専門職の方と一緒に連携させ発展させていく努力が大切です。
というのも連携してはじめて高齢者へのケアがいきとどくからです。
施設内で働くもの同士、お互いに尊重し合い助け合って業務をこなす前向きな姿勢が望まれます。
妊娠・出産・育児を控えている人
施設の業務形態によっては日勤のみで夜勤や残業がない場合もあります。
結婚して妊娠・出産・育児を控えている方に施設看護師の働き方は最適です。
就職・転職先の施設の待遇や働き方などあらかじめ確認しておきましょう。
育児中の方は子どもの急な発熱などに備えられるかどうかも面接時にチェックしておくことが重要です。
施設看護師に向いていない人
以下のような方は、施設看護師には向いていません。
- 医療的スキルアップをしたい人
- コミュニケーションが苦手な人
それぞれ確認していきましょう。
医療的スキルアップをしたい人
「とにかく私は医療的スキルアップをしたい」という方は残念ながら施設看護師には向きません。
というのも一般的な病院のような医療行為がほとんどないからです。
研修や勉強会の機会もほとんどありません。
ただし介護スキルやノウハウがおのずと身につきます。
看護師として介護スキルやノウハウを身につけることは決してムダにはなりません。
コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーションが苦手な方も施設看護師には向かないでしょう。
介護施設は高齢者との交流が多いためです。
ときには何度も同じことを聞かれたり繰り返したりしなくてはなりません。
施設には高齢者の方が多く、中には認知症を患っている方もいらっしゃいます。
辛抱強く相手がなにを言っているか聞き、相手に理解してもらうコミュニケーションスキルが介護施設では求められます。
看護師の経験を活かして施設看護師に:まとめ
施設看護師とは、高齢者の健康管理が主な仕事です。
施設看護師に向いている人は以下の通りです。
- 高齢者との交流を負担に感じない人
- さまざまな分野の専門職と連携をしたい人
- 妊娠・出産・育児を控えている人
働き方や仕事への価値観は人それぞれです。
今までの看護師としての経験を活かし、高齢者とのかかわりを持ちたい方や夜勤や残業をしたくない方は、施設看護師を検討してみてはいかがでしょうか。
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